Sakan

Sakan

光と影と風の戯れを見つけると幸せになります。
眺めているのが好きです。
 
ほのかに目の前で景色が揺れるなんて、ひょっとすると風が見えるようだし、色の情報がない分、壁に映るものの存在自体のゆらめきを愉しめます。
 

Cafune の壁のいくつかを、左官の挾土隼平さんに塗っていただきました。窓から、光と影が、毎日遊びに来るあたりの壁を。
 

仕事姿が美しいなぁ、と、時々、作業の様子を眺めていました。
お祖父様、お父様(秀平さんにもたびたびお世話になっており)と、岐阜の高山にて左官のお仕事。どうしたって、滲み出るものがあるのでしょうか。
土、素材、色、混ぜ具合、塗り。何度もサンプルを作っていただき、話し合い、生まれた壁。
 

「壁」という漢字には「土」が入っていますが、やっぱり土壁の良さは格別です。機能としての壁だけではなく、呼吸をする壁。
隼平さんは、しばらく泊まりながら作業をしてくださったのですが、実は、布団を敷いて最初にここで寝たのは隼平さん!時々ご飯も一緒に食べて、楽しい壁の生まれる時間でした。
 

Thanks to
Junpei Hasedo

Date

2024-05-01

Category

Stories