Cafune (カフネ)

土地の記憶のままに、植物が生い茂る。
生き物の息づかいが、森の中に隠れている。

目をつむり黙っていると、鳥が兆しを歌うので、
あぁそうかもね、と共鳴する。

晴れの日、雨の日、今日の匂い。
窓に映る、光という影の跡。

おだやか、ときどき、海風のいたずら。

この風景に心を撫でられるとき、
どんなものが生まれるのだろう。

欠片を拾い集めながら、
その響きを届けられる場所でありますように。