鎌倉に住みはじめて、床の使い方が変わった。
床は、空間の中でも、その生活環境や文化によって大きく違ってくるだろう。
フローリングや畳、カーペット、土間。
ちゃぶ台なのかテーブルなのかでも、床との関係性は変わる。
小さい頃からミシミシと音を立てるような板床が好きだった。
東京に住んでいた時は、カーペットを好んでいた。
(フローリングは大体均一なもので、ミシミシ言いそうな床ではなかったし)
逗子に数年住んだ時は、海の前だったこともあり、湿気を気にして
すっきりフローリングにした。
そして、鎌倉。
自宅は、フローリングと大判のタイル床と畳。
カーペットはどうも合わない気がしたから、諦めはついたが、
ある時、ラグを敷くようになったらハマり、どんどん増えていった。
敷いたところだけ、ぽっと空間が生まれるのが面白い。
Cafune は1階のほとんどは、土間のようなモルタルの床になっている。
築95年の建物ととなると、気密性が高いわけではないのと、
外の中を繋げるようなイメージを持っていたので、
テラスとひと繋がりの景色になるようなグレーのモルタル。
そこに、やはりラグを敷いてみたら、一気に雰囲気が変わり、
まとまり、空間ができた。
ちなみにこのラグは、昔はもっと派手な色味だったよう。
古いものを洗浄し整えて、最後にサフランで仕上げだものだそうで、
柔らかいサフラン色に包まれているのだ。
フリンジの黄色が好き。
photo: Kentaro Kumon
2025-07-29
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